この記事ではサイト内検索の仕組みとサイト内検索エンジンとはどういう仕組みなのかを基本的機能から導入方法さらには導入後の改善方法まで紹介します。
弊社では、サイト内検索エンジンS4を提供しています。
ご興味を持っていただけるキッカケになっていただければと思っています。
目次
サイト内検索とは
サイト内検索とは、WEBページの中から商品や記事を検索できる検索エンジンシステムです。
サイト内検索を導入する主なメリット
コンバージョン率の向上による売り上げアップです。サイト内検索結果のデータからはユーザが何を求めているのかを把握できるためサイトの改善にも役に立つと考えています。
サイト内検索エンジンには無料と有料のサービスがあります。
無料のサイト内検索
無料のサイト内検索の代表的なサービスは、Googleのカスタム検索エンジンです。しかし、Googleのサイト内検索エンジンには広告が表示されるため、せっかくSEOや広告などを使って自社サイトに集めてきたユーザに広告の表示がでてしまい、あと一歩のところで競合のサイトへ流れてしまう可能性があります。
サイト内検索を入れるべき理由
デパートに行ったときに自分の欲しいものについてコンシェルジュが適切におすすめしてくれたものに対して、購買意欲が高まった経験はありませんか?
ECサイトにおけるサイト内検索はユーザーの購買意欲を高めるコンシェルジュと同じです。
サイト内検索を使うユーザはサイト内検索を使わないユーザに比べ約3倍のコンバージョン率が高いと言われています。精度の高いサイト内検索を使っていないのはとてももったいないですよね?
では、無料のサイト内検索エンジンと比較して有料のサイト内検索サービスにはどのような機能があるのかを紹介していきます。
サイト内検索エンジンの主な機能
サイト内検索を導入する際に知っておきたい主なサイト内検索エンジンの機能を紹介します。
サイト内検索エンジンの機能
サイトの属性(ECサイト・ポータルサイトなど)やサイトの構造(商品数・商品名・カテゴリなど)のデータを理解したうえで必要なサイト内検索機能を掛け合わせてコンバージョン率を向上させていきます。
自社サイトにどのようなサイト内検索エンジンの機能を導入すればもっと良くなるというアイディアの手助けになれば幸いです。
サイト内検索エンジンのASP業者によっては対応できるものとできないものがあると思います。弊社では、専属のサポートメンバーがいます。詳しい機能については、お気軽にお問い合わせください。
サジェスト機能
キーワードの入力途中に検索の候補となるキーワードやカテゴリーを表示し、入力を検索される可能性が高いキーワードを補助します。
サジェストの機能を強化しお客様が探している商品を見つけやすくすることでサイト離脱を低下させる効果が期待できます。
最近ではスマートフォンからのアクセス数が増えており、ユーザーは検索キーワードを最後まで入力せず、サジェストされたものの中からキーワードを選択する傾向にあります。
あるECサイトのサジェスト機能使用率(%)
%
あるECサイトではサジェスト機能の使用率が4割を超えていることがわかっています。
サジェスト – サイト内検索の機能 | サイト内検索エンジン Supership Search Solution(S4)
表記揺れ
ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットなど、どの表記でも適切な検索結果を表示しお客様の意図を汲み取ります。
英語表記の商品を日本語入力してしまった場合に英語表記で検索した時と同様の検索結果を表示しユーザーが求める商品や記事などにたどり着きやすくします。
表記揺れ – サイト内検索の機能 | サイト内検索エンジン Supership Search Solution(S4)
関連ワード表示
検索したキーワードの関連ワードを検索結果画面に表示することで、具体的な検索結果を返せるようサポートします。
1つのキーワードで複数の関連キーワードが紐づく場合に、検索結果がユーザーが求める結果がでるとはかぎりません。関連キーワードを表示することでユーザはもう一度検索する手間を減らし、より最適な商品にたどり着きやすくします。
関連ワード表示 – サイト内検索の機能 | サイト内検索エンジン Supership Search Solution(S4)
スペル訂正
打ち間違いと思われるキーワードを検索された場合、訂正候補を表示しお客様を適切な検索結果に導きます。
よくあるスペル打ち間違いを補正してくれる機能です。あいふおんを「もしかして iPhone」と表示するなどスペル訂正でお客様が正しい検索結果を得られるようになりコンバージョン率や売り上げアップが期待できます。
スペル訂正 – サイト内検索の機能 | サイト内検索エンジン Supership Search Solution(S4)
レポート機能(ダッシュボード機能)
既存の解析ツールとは違い、検索特化指標がプリセットされています。検索のインプレッション数やクリック数を把握することはもちろん、人気の検索ワードや検索結果が0件になってしまう検索ワードを知ることで、お客様の声をサイト運営に活用できます。
日々の検索結果のデータを蓄積することでサイト訪問者のサイト内検索データを専用のダッシュボードで確認できます。どの時期にどのキーワードが伸びているのか把握することで貴社のサイトのキャンペーンなどを打つべきタイミングや人気の商品を簡単に把握することが可能です。ユーザーの需要があるが、満たせていない部分を可視化し改善することもできます。
レポート機能(ダッシュボード機能) – サイト内検索の機能 | サイト内検索エンジン Supership Search Solution(S4)
辞書機能
自動的な学習だけに頼らず、地名、ブランド名、タレントやスポーツ選手の名前などをサイトに特化した単語辞書に追加していくことで、検索エンジンはキーワードに対するより適切な理解ができるようになります。
Web検索事業を柱とする企業では、定期的に検索のクオリティをチェックし、新語を辞書に追加していくチームを持っているケースが多いのですが、サイト内検索を自社で運営する場合、辞書メンテナンスの担当者を置くのはなかなか難しいかもしれません。
Supershipでは、辞書メンテナンスの担当者がサイト内検索ソリューション S4(Supership Search Solution)を導入いただいているWebサイトに合わせて、定期的にサイト固有のキーワードをお客様専用の辞書として整備していく体制をとっているため、高精度のキーワード理解ができるようになっています。
サイト内検索のパーソナライズ
Googleの検索ではユーザによって検索順位が変わるのは有名な話です。例えば男性がもとめるパンツと女性が求めるパンツでは必要な商品が違います。
画像引用元:ECサイト内検索のCTRが8か月で2倍。KDDIのECモール「Wowma!」責任者らが明かす「S4」導入事例 | ネットショップ担当者フォーラム
サイト内検索結果をパーソナライズドすることでそれぞれユーザーが求める適切な商品にたどり着きやすくなります。
絞り込み検索(並べ替え機能)
サイト内検索は通常の検索以外にも絞込み機能が必要な場合があります。例えば、ECサイトなどでカテゴリーごとで検索をしたい場合などに絞込み機能が役に立ちます。
検索結果のアルゴリズムの調整
サイトの属性によっては新しい記事を最新に出したいとか商品ページを先に出したかったりカテゴリページを先に出したりする要望にたいしてアルゴリズムの調整によるチューニングにより検索結果の順位を変更できます。
サイト内検索のゼロマッチを回避
サイト内検索をして結果がゼロだったことありませんか?このような場合を検索のゼロマッチと呼んでいます。
サイト内検索で多くの人が検索しているのに検索結果が表示されない場合機会損失が生じていると考えられます。
検索結果に出なかった場合には、他のサイトに離脱してしまったり最悪の場合には二度とサイトに訪れなくなってしまう可能性があります。
この検索ゼロマッチをダッシュボード機能にて把握することが可能です。
また、検索結果が出なかった場合には表記揺れやスペル訂正や関連キーワードを出すなどして機会損失を回避することが可能です。
関連コラム:サイト内検索の0件ヒットをGoogleアナリティクスで計測する方法 – コラム | サイト内検索エンジン Supership Search Solution(S4)
関連機能:レポート機能(ダッシュボード機能) – サイト内検索の機能 | サイト内検索エンジン Supership Search Solution(S4)
検索履歴表示
リピートの多いサイトではサイト内検索の履歴を表示し検索キーワードを入力することなく検索履歴を繰り返し使えます。ユーザのクッキー機能を使い検索履歴を表示しています。
リピートで同じ商品やカテゴリーを見せたい場合に有効です。
サイト内検索エンジンのツール比較
サイト内検索エンジンの比較です。ASP型やオープンソース型や無料サイト内検索エンジンの比較です。
ASP(SaaS)型サイト内検索エンジン
世の中に出ているほとんどの製品がASP型で提供されています。理由としてはコンテンツを運用しているサイトのサーバに負担をかけないため多くのサイト内検索はASP(SaaS)型の検索エンジンを採用しています。
サイト内検索エンジンはただ設置しただけでは終わらず常にチューニングをしていく必要があります。ASP型で提供されているサービスには常に最適な検索結果を出すようにチューニングを続けていけるサービスを選ぶことをおすすめします。
弊社のサイト内検索エンジンもASP型です。
サイト内検索エンジン Supership Search Solution(S4)
オープンソース型のサイト内検索エンジン
オープンソース型のサイト内検索エンジンもあります。自社でノウハウを溜め込みたい会社様にはおすすめです。しかし毎月の運用にかかるサーバー代や日々チューニングにかかるエンジニアコストなどやることはたくさんあります。
1から作りたいという方は、参考にしてみてください。
全文検索システム Namazu
http://www.namazu.org/
オープンソース全文検索サーバー Fess
https://fess.codelibs.org/ja/
サイト内全文検索エンジン – Unicode版msearch
https://www.marbacka.net/msearch/
全文検索 JiroSearch オープンソース(GPL) | Lucene
http://www.crm.co.jp/jirosearch/
有名な無料のサイト内検索エンジン
Google カスタム検索エンジン
Googleは、有料で提供していたGoogleサイト内検索サービスを廃止し、無料だが広告ありのサイト内検索エンジン「カスタム検索エンジン」を提供しています。
Googleは、企業向けに有料で提供していたサイト内検索サービス「Google Site Search(GSS)」のサービス提供を2018年3月31日で終了しています。現在は無料で使えるGoogleカスタム検索エンジンを提供しています。Google Site Searchとの違いは広告が出るということです。自社サイト内に競合の検索結果が出てしまうことでユーザの離脱につながる可能性があります。しかし、AdSenseの資格を持っていれば検索結果の広告から収益を得ることもできます。
Google サイト内検索で広告非表示することはできません。CSSで無理やり消してはだめですよ!
カスタム検索エンジン
https://cse.google.com/cse/?hl=ja
Yahoo!検索 カスタムサーチ
Yahoo! JAPANもサイト内検索エンジン「Yahoo!検索 カスタムサーチ」を提供していましたが2019年3月にサービスを終了
Yahoo! JAPANが提供する無料のサイト内検索エンジンでした。サイトのデザインや検索対象などの条件を指定して、オリジナルの検索窓や、検索結果ページを作成でき広告がなしで表示できましたが2019年3月31日にサービス提供が終了しています。
Yahoo!検索 カスタムサーチヘルプ – Yahoo!検索 カスタムサーチについて
(2019年5月28日現在サイト自体なくなっていました)
サイト内検索を使ったおすすめのサイト改善
サイト内検索のデータのGoogleアナリティクスを使った顧客の見える化
自社サイトのデータ分析において、Adobe AnalyticsやGoogle アナリティクス、各種BIツールなどを使用していると思います。
まずはそれらのツールを使って、「サイト内検索やカテゴリメニューがどれだけ使われているか」「離脱ポイントになっていないか」「どんなキーワードで検索されているのか」などを調べてみることをおすすめします。
意外なサイト内検索キーワードで上昇していたり、大きな離脱ポイントが見つかったりと、思った以上に様々な課題が見つかるかもしれません。
関連記事:
Googleアナリティクスのサイト内検索からユーザーのニーズを理解する
【無料】サイト内検索で改善すべきキーワードをGoogle データポータルを使って調べる方法
サイト内検索の0件ヒットをGoogleアナリティクスで計測する方法
サイト内検索のデータはユーザーの声
サイト内検索のデータを蓄積することによりいつどんな需要が増えるかが可視化できます。
お客様にどのタイミングで訴求すべきか判断できます。
どんなキーワードで検索されているのかを分析することでユーザーのニーズがわかります。その結果をサイトの改善に活かすことができます。
サイト内検索エンジンの精度が高くなればよりユーザの声に耳を傾けれるようになります。
そのためには、ユーザに使われるサイト内検索エンジンでないといけません。
使われれば使われるほどデータが溜まりより良いデータが溜まっていきます。
サイト内検索変更によるコンバージョンの増加
サイト内のアクセス解析データからどのキーワードがサイトコンバージョンに至っているのかを理解した上で既存のサイト内検索エンジンで対応可能でしょうか?
弊社のサイト内検索エンジンS4では豊富なデータから辞書機能の改善・検索キーワードの結果に合わせた最適なデータを表示することでコンバージョン率の向上も可能です。
また、専門の検索エキスパートによる最適な改善方法を提案させていただきます。常に変化する検索結果にも最適なソリューションを提供可能です。
サイト内検索エンジン導入までの流れ
サイト内検索エンジン導入の流れを紹介します。弊社ではお問い合わせがあってから状況のヒアリングをしっかりしたのちに、お見積もりをしてからの導入になります。
サイト内検索エンジン導入後は、サイトの状況にあわせチューニングをすることで最適化を続けます。
- お客様からのお問い合わせ
メールフォームやお電話から、どうぞお気軽にお問い合わせください。 - 初回のご提案
お客様からお聞かせいただいた現在の課題やご要望に基づいて、弊社検索チームよりソリューション全体に関するご提案をさせていただきます。 - 概要見積書のご提案
初回のご提案でお伺いした内容からプランを精査し、検索規模数を踏まえた概要お見積もりをご提案いたします。 - 要件ご確定後の二次提案
確定要件や今後のご方針なども踏まえ、スケジュール等の各種調整を行います。 - 詳細見積書のご契約
二次提案までの確定要件を元に、詳細なお見積りのご提案の後、ご契約となります。 - 実装開始
- リリース
※リリース後もチューニングをし続けることが大切だと考えています。
検索のプロフェッショナルが取得できたデータを詳細に分析し、サイトのご状況に合わせ検索精度をさらに強化していきます。
サイト内検索エンジンを導入する前に知っておくべき注意点
とても便利なサイト内検索エンジンですがいくつか注意すべき点があります。サイト内検索エンジン提供している会社がこれらの課題の対応方法を持っていることもありますので問い合わせをしてみると良いです。
コールドスタート問題
サイト内検索に必要なデータとして十分な検索履歴が集まっていない場合十分な検索結果が反映されない場合があります。
リリース前からタグを導入してもらい、事前分析や辞書構築をしています。
弊社では導入の2ヶ月ほど前から、事前に分析実施しています。どんなキーワードが多く使われているか、どんな商品が売れているのかといったことを一定期間かけて細かく分析し、その分析結果を辞書の内容や検索表示に反映するように調整しています。
サイト内検索を導入する際に比較すべきチェックリスト
サイト内検索を導入する前にチェックすべきことをリストアップしてみました。
サイト内検索を導入する前にできていること出来ていないことをチェックリスト形式でブログにしました。
参考にしてみてください。
サイト内検索を導入する際に比較すべきチェックリスト – コラム | サイト内検索エンジン Supership Search Solution(S4)
サイト内検索についてまとめ
サイト内検索エンジンについてご理解いただけたでしょうか?
サイト内検索エンジンの主な機能の紹介と、サイト内検索エンジンの種類などを紹介させていただきました。
サイト内検索エンジンを選ぶ際に参考になれば幸いです。
弊社では、サイト内検索エンジン S4(Supership Search Solution)を提供しています。この機能だけ欲しいという要望やこの機能をもっと良くしたいなどご要望がありましたらお気軽にご相談ください。
関西には“三方良し”という言葉があります。これは、売り手と買い手、そして世間にとってもいい商売という意味なのですが、S4もそこを目指したいと思っています。
弊社サイト内検索エンジンS4の“4”は“for user”という意味も込めています。お客様はもちろんエンドユーザーにとっても使いやすい検索サービスを展開していきます。