ECサイトを運営する上で大切な機能であるサイト内検索(商品検索)をなんとなくユーザーのために置いていませんか?
ちゃんと数値目標をもってサイト内検索(商品検索)を導入し改善することでECサイトの売上は確実に上がると言い切ることができます。
ECサイトのサイト内検索を改善したいかたはこちら
目次
商品検索とは
ECサイト上で使われているサイト内検索エンジンのことです。
主な機能として、商品のソート機能やキーワードによりマッチが重要です。商品数が多いサイトほど細かなキーワードのチューニングが肝になってきます。
サイト内検索(商品検索)を改善しないともったいない理由
流入施策で沢山の費用を使っていてもサイト内検索(商品検索)の精度を上げないと穴の空いたバケツに大量の水を入れているようなものです。

シンプルにいうとECサイトの売上は、このように計算できます。
ECサイトの売上=訪問数×コンバージョン率 ×客単価
サイト内検索は、コンバージョン率に大きな影響を与えることがわかっています。
サイト内検索を使っているユーザーと使っていないユーザーのコンバージョンの違いは、前回紹介したGoogleアナリティクスのサイト内検索のデータから確認することができます。
「サイト内検索利用ユーザーとサイト内検索を利用していないユーザー」を比較すると、ほとんどのECサイトでサイト内検索利用ユーザーのほうがコンバージョン率が高いことが数値で確認できます。
ECサイトでコンバージョン率を上昇させるためには
- サイト内検索利用ユーザーが商品を見つけやすくする
- サイト内検索利用していないユーザーの利用率を上げる
この2つで確実に売上を上げることができます。
サイト内検索を改善せずにECサイトの運営を続けているということは、コンバージョン率が低い状態で運営しているもったいないECサイトだといえます。
サイト内検索のデータ確認法は、こちらの記事を参考にしてみてください。
参考サイト:Googleアナリティクスのサイト内検索からユーザーのニーズを理解する – コラム | サイト内検索エンジン Supership Search Solution(S4)
ではサイト内検索でコンバージョン率を高めるにはどのような方法があるのでしょうか?
サイト内検索(商品検索)を改善する方法
- サイト内検索のデザインを変更する
- サイト内検索の機能を高める
この2つがECサイトのサイト内検索を改善する方法です。そもそもサイト内検索を利用してもらうのに最適なデザインとはどのようなものでしょうか?
ECサイトでサイト内検索の利用率を上げるためには、どのようなデザインがあるでしょうか?
サイト内検索(商品検索)のデザインを変更する
ECサイトでサイト内検索の利用率を高めるデザインについては、複数のECサイトのアクセス解析データから導いたこちらが参考になると思いましたので紹介します。
課題発見から改善提案まで自動でできるツールAIアナリストを提供している株式会社WACUL社がアパレルECサイト26サイトを調査した結果です。スマホECサイトで「サイト内検索」を目立たせるとCVRが高まるという研究結果を公開しています。
引用元:スマホ時代のEC市場の将来とECの検索窓から見たベストなUIの提言|WACUL TECHNOLOGY & MARKETING LAB | 株式会社WACUL
1.検索窓をファーストビュー内に置いた場合、置かなかった場合と比べてサイト内検索率が2.6倍になる
コンバージョン率が高くなるとわかっているサイト内検索率を上げるのであれば、どのページにもサイト内検索をファーストビューに入れるべきです。
ファーストビューにサイト内検索を置いた場合の利用率
倍
では、どのような形状で検索ボックスを設置するべきでしょうか?
2.検索窓を検索ボックスの形で置いた場合、置かなかった場合と比べてサイト内検索率が1.2倍になる
モバイルサイトでサイト内検索をメガネマークやハンバーガーメニューで表示し、サイト内検索を小さく表示し他の項目を多くみせるデザインのサイトをよく見かけますが、検索ボックスで表示した方がサイト内検索の利用率は高まる傾向にあることがわかりました。
検索ボックスの形でサイト内検索を置いた場合
倍
検索ボタンは認知度が高くなってきたとはいえ、検索ボックスの形で設置したほうがサイト内検索を使うユーザーが増えてコンバージョン率が高まることが期待できます。
3.サイト内検索が行われやすいサイトは検索窓が“ファーストビュー内”に、“検索ボックスとして置かれている”。ただし、“スクロール追従機能アイコンで検索率は高まらない”
サイト内検索は、ファーストビュー内に入れることでサイト内検索の利用率が高まることがわかりました。しかしスクロール追従型にすることでサイト内検索が利用される率は大幅な上昇はないということがデータから確認ができました。
スマホサイトのサイト内検索のデザイン勝ちパターン
サイト内検索エンジンの設置位置の改善パターンがイメージがついたところで次にサイト内検索のデザインを変更してみましょう。変更まえに用意すべきものは会員登録などの重要なコンバージョンポイントを数値で確認できる状態にしてテストすることが重要です。

サイト内検索のデザインをA/Bテストしてみる
サイト内検索のデザインを変更する際にはA/Bテストをすることをオススメします。感覚や情報だけでサイトを改善するのはとても危険なことです。A/Bテストを使ってデータを元に改善していくことが大切です。
A/Bテストを使った検索ボックスの改善例として、ヤフーの検索ボックスの大きさを6ピクセル大きく変更しただけで売上が4億円変わったという事例を紹介します。
検索ボックスの大きさ変更で
円アップ
“検索窓の高さについて、膨大な回数のA/Bテストを実施しているのだという。そこでは高さを22ピクセルから28ピクセルに変えたところ、広告のクリック率が0.64%向上した”
引用元:“6ピクセルの違い”が広告収入を4億円以上変えた–ビッグデータ解析の可能性 – CNET Japan
こちらはたった0.64%の改善で大きな変化があったという事例です。
なんとなくで変更するのではなく、データを元に細かなA/Bテストを実施することが重要です。もしA/Bテストの結果を確認せずに実行してしまった場合大きな損失になった可能性もあります。
弊社ではサイト内検索を導入だけでなくA/Bテストまでサポートできます。もしお困りな場合は、お問い合わせください。
サイト内検索(商品検索)の機能や効果を高める
サイト内検索のデザインを変更しても肝心なサイト内検索のデータがヒットしないということは多くのECサイトで起きています。
なぜそのようなことが起こるのでしょうか?
基本的にサイト内検索エンジンはサイト内にそのキーワードがないと見つけることができません。ユーザーが入れる言葉は必ずしもサイト内に入っている言葉だとは限りません。
ECサイトごとの辞書に単語を理解させる必要があります。キーワードを適切に理解していなければそもそも検索結果に表示はできません。
「サジェスト(キーワード入力中の候補表示)」や「スペル訂正(「もしかして」機能)」などユーザーを補助する機能でECサイト内で検索したユーザーの欲しい情報を適切に出すことがサイトの改善につながります。
サジェスト機能使用率
%も使われている
弊社が導入しているサイト内検索では、サジェスト機能は使用率4割というサイトもあります。サイト内検索エンジンはユーザーが探しているキーワードで適切な検索結果を出し、ユーザーが探している商品を見つけることの補助をすることでコンバージョンを高めることができます。
まとめ
- サイト内検索を使っているユーザーはコンバージョン率が高い。
- サイト内検索の表示する場所やデザインを変更することでサイト内検索の利用率が高まる可能性がある。
- サイト内検索の検索結果データによって、サイトから離脱することを防ぎ、コンバージョン率を高めることができる。
もし、現在使っているサイト内検索エンジンの検索結果に問題を感じているのであればぜひお問い合わせください。弊社が最適なサイト内検索の結果と手厚いサポートにより支援させていただきます。