目次
はじめに
インターネット上で欲しい物を見つけるとき、私たちの利用するツールは主に検索エンジンとレコメンドエンジンの2つがあります。これらのエンジンは、私たちが情報を探し出すために必要不可欠な役割を果たしています。
では、一体、これらのエンジンの役割は何が違うのでしょうか。
今回は、「サイト内」で使用するエンジンに焦点をあててサイト内検索エンジンとレコメンドエンジンの機能・使用用途についてご紹介します。
機能と役割の違い
- サイト内検索エンジン
- サイト内検索エンジンは、能動的な機能で、ユーザーが主体となってキーワードを入力して情報を検索するツールです。入力されたキーワードに対して一致するコンテンツを見つけて提供します。サイト内検索エンジンは、特定のキーワードに関連する情報を見つけることに特化しており、ユーザーがアクティブに情報を探す際に使用されます。
- レコメンドエンジン
- レコメンドエンジンは、受動的な機能で、ユーザーに対して特定のアイテム、コンテンツ、製品などを推薦するためのツールです。ユーザーの過去の行動、好み、購買履歴などを分析し、個々のユーザーに合った提案を行います。レコメンドエンジンは、ユーザーエクスペリエンスの向上や売上の増加(クロスセル・アップセル)などの目的で使用されます。
データとアルゴリズムの違い
- サイト内検索エンジン
- サイト内 検索エンジンは、テキストデータの索引化とキーワードベースの検索アルゴリズムを使用します。ユーザーがキーワードを入力すると、それに関連する検索結果が返されます。
- レコメンドエンジン
- レコメンドエンジンは、ユーザーのプロファイル、過去の行動、アイテムの特徴などのデータを活用して、個別のユーザーに対して最適なアイテムを提案するためのアルゴリズムを使用します。レコメンドの種別は主に、ルールベースレコメンド、協調フィルタリング、コンテンツベースフィルタリングなどがあります。
利用用途の違い
- サイト内検索エンジン
- 主に情報検索として使用され、ユーザーの行動をサポートし、ユーザーが特定の情報を見つけるのに使用されます。
- レコメンドエンジン
- ユーザーに個別に適したアイテムやコンテンツ、製品を提供します。レコメンドエンジンは前途のとおり受動的な機能のため、どこで利用されているか気づきにくいですが、サイト内検索エンジンと同様、ECサイトではもちろんのこと、他にも電子商取引プラットフォーム、音楽ストリーミングサービス、動画プラットフォーム、ソーシャルメディア、コンテンツ配信プラットフォームなどで使用されています。
まとめ
サイト内検索エンジンは能動的な機能です。ユーザーがアクティブに情報を探すことを前提として使用され、ユーザーの行動のサポート・回遊率の向上の役割があります。対してレコメンドエンジンは受動的な機能で、ユーザーに対して特定の提案をアクティブに提示するのに使用され、売上向上やUX向上の役割があります。
サイトの需要に合わせて、機能の導入をしましょう。
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